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障害者支援と言う選択

現在、次男はカウンセリングに通っている。

いくつか心療内科に通ったが、薬漬けにされるだけなので止めた。

彼の場合、家族以外の第三者に気持ちを吐露する必要があると思うのだ。


一昨日で3回目のカウンセリングを受けた。

実は・・・私も同じ先生にカウンセリングを受けているのだ。

昨日は私の日であったが、話は次男のことで時間を費やしてしまった。


次男は今年で24歳。

専門学校に席を置いてはいるが、ほとんど登校していない。

同年代の集団が怖いという状況は致命的。

小学生の時に受けたイジメの呪縛からは抜け出せないでいる。




本来は守秘義務で次男のカウンセリングの内容は話せない。

今回は「家族の協力合ってのケア」という範囲で話を聞いた。


本人は、いずれ社会に出て行かなければいけないと思っているようで

「就労適正検査をして欲しい」

と申し出があったそうだ。


その上で、本人には見せられなかった資料があると言われ、2冊のパンフレットを出された。


1冊目は公的な事業所による施設のパンフ。

15歳~39歳対象のひきこもりの若者の就労支援に関するものだった。

そして2冊目。

先生自身も「本当はお母さんにお見せするのもどうかと思ったのですが」

という前置きで机の上に出された物は・・・

障害者支援の団体の、就労技術を取得支援する事業所のパンフ。


障害者というワードは確かに衝撃的ではある。

一口に「障害」と言ってもいろいろあるので、何故か私は冷静に質問を続けた。

「次男の場合は発達障害の一つになるのでしょうか?」


発達障害の人は有名人にも多くいて、昔、彼ら本人が語っていた事がある。

非常に敏感で繊細。

その為に普通の人が見逃してしまう(気にもしない)事まで感じ取ってしまう。

それゆえに混乱し、音や臭い、光などに異常に反応する。

そして下痢になったり、目眩を起こしたり体にも影響が出る。

まさに次男はその通りだ。



発達障害は生まれついてのものらしい。

それが顕著に現れるかはどうかは、日常生活での違いがあるが・・・

次男の場合はイジメによって引き金を引かれたのかもしれない。


でも。

先生はそういうパンフを見せたのに

「次男クンの場合は発達障害というわけではないと思われます」

と言う。

「発達障害からの対人恐怖症」ではなく

「イジメから対人恐怖症」になったのでしょうと判断されたのだが・・・

言葉を慎重に選ぼうと思われたのだろう、フワっとした言葉で発達障害を否定も肯定もされなかった。

果たして次男にそこまでするべきなのか?と先生も悩んでいるようだった。

ただ、障害者手帳を貰って認定されないと、就労支援施設を利用できないのだ。



おそらく、次男はこのパンフを見たらショックを受けるだろうな。

「障害者」という言葉をどういうファクターで捉えているか分からない。

しばらくは私が保管し、彼には見せないでおこう。

とにかく焦らず、カウンセラーと密に話し合いながら考えてみようと思う。

障害者支援と言う選択_f0329528_21101213.jpg
ちょうどイジメに合い始めた頃の写真。

この頃の写真が愛おしくてたまらない。



by oribell | 2018-01-21 13:55 | 大きな声のひとりごと

超日常的ブログ


by 坂口千尋